「しんぶん赤旗」2016/10/27
危機に立つ言論、報道の自由
岸井成格氏講演会

「言論の自由と知る権利を守る長崎市民の会」はこのほど、「危機に立つ言論、報道の自由」と題した講演会を長崎市内で開きました。講師は毎日新聞特別編集委員の岸井成格(しげただ)氏で400人が参加しました。

 岸井氏は、最近のメディアには非常に息苦しさを感じると危機感を語った上で「安倍政権は非常に巧妙かつ執拗にメディアに揺さぶりをかけてくる。それをメディアが自主的に判断して規制している」と述べ、「権力は必ず腐敗し、時に暴走する。それをチェックして暴走させないようブレーキをかけるのがメディアとジャーナリストの役割である」と強調しました。

 岸井氏は「安保法制に続き、共謀罪や緊急事態条項等どう考えても戦時体制国家をつくろうとしている。参議院選挙でも最大の争点は安保法制だったが、これをほとんどの報道は取り上げないという異常なことが起きている」と批判しました。