「しんぶん赤旗」2016/10/12
住民合意ない実験施設(BSL―4施設)NO!
長大医学部前で宣伝

 長崎大学が最高度に危険な病原体の実験施設(BSL―4施設)を同大医学部(坂本キャンパス)に設置しようとしている問題で10日、「くらしと地域を考える長崎市民の会」のメンバーは医学部周辺地域で白紙撤回を求める宣伝をしました。

 同大学は同日、文部科学省との共催で「坂本地区設置の妥当性」を探ると位置付けたシンポジウム「感染症対策の未来」を開催しました。これに対しては「あたかも坂本キャンパス設置を前提としたかのような内容ではないか」と、設置に反対する地元団体の代表が文部科学省に対して抗議と質問状を提出していました。

 宣伝参加者は「住民合意のないBSL―4施設NO!」と書かれた宣伝カーから地域住民に向けて「アンケートでも65%の地域住民が施設は造るなと明確に回答しています。しかし長崎大学は安全性についてほとんど具体的な回答をせず、住民の不安には応えていません。住民・市民に危険があるものを住宅密集地に造ってはいけません。皆さんご一緒に頑張りましょう」と訴え、チラシを配布しました。