「しんぶん赤旗」2016/10/01
傍聴時氏名記載やめて 
市議会議長に共産党市議団要請

 長崎市議会事務局が、議会を傍聴した人の氏名・住所が記載された名簿を、無断で市議に提供していたことが9月27日までに分かりました。同事務局では、一般質問をした議員から要望があった際に、傍聴人の名簿を提供していました。これは市個人情報保護条例に抵触する恐れがあり「今後は名簿の閲覧やコピーを禁止する」としています。

 これを受けて、日本共産党長崎市議団(内田隆英・中西敦信・大石史生)は28日、毎熊政直市議会議長宛てに「議会傍聴者の個人情報保護に関する申し入れ」を行い、議会としてこれまでの実態を調査し、全容を明らかにし、市民に陳謝すること。議会傍聴の際の氏名・住所の記載をやめることを求めました。

 内田市議団長は「傍聴規則では住所・氏名を書くようになっているが、市民の代表である議員の発言を傍聴するのに、住所・氏名を書かないと聞けないのはおかしい。規則の改正を検討するべき」と述べました。

 対応した北嶋寛議会事務局長は「議長に伝えます」と答えました。