「しんぶん赤旗」2016/09/25
諫早湾開門 話し合いを
中部地区委員会 解決へつどい開催

 日本共産党長崎県中部地区委員会は22日、諫早市内で「諫干問題の解決を語りあうつどい」を開催し、60人が参加しました。

 「よみがえれ!有明訴訟」弁護団事務局長の堀良一弁護士が、諫早湾干拓工事開始から和解協議に至るまでの経過を報告し「和解協議で長崎地裁が提案した開門に代わる再生事業は、すでに12年も行われてきたがうまくいっていない。その上、国が出してきた開門なしの基金案は、長崎県を除き、開門を求めてきた福岡・佐賀・熊本の3県自治体と4県漁業者団体には受け入れられず、国は追い詰められている」と述べました。

 その上で「農・魚・防災共存の段階的開門を、話し合いのテーブルにのせる大事な時期であり、運動と世論を大きくしていくことが求められている」と強調しました。

 小長井漁協の松永秀則さん(63)は「小長井では8〜9月ほとんどの漁民が休業している。ここ数年従来の漁業が成り立たない。補助事業がないと生活できない状態」と苦しい現状を語り「国はあくまで金で解決しようとしているが、私たちは、自然を戻してその恵みを受けて漁業者として生活したいと思っている」と訴え、協力を呼びかけました。