「しんぶん赤旗」2016/09/06
長与九条の会がつどい 
町宣言継承、憲法守る
 
 長崎県長与町の「『平和で安全な町宣言』を生かし憲法九条を守る会」(長与九条の会)は3日、「11周年のつどい」を同町で開きました。約100人が参加しました。
 吉田 愼一・長与町長と内村博法町議会議長が来賓あいさつ。吉田町長は同町が1994年に「平和で安全な町宣言」を行ったことをのべ、「被爆者や戦争体験者が少なくなってきている中、これらをいかに継承していくかが今の長与町の課題です」と語りました。
 弁護士の中川拓氏が講演。集団的自衛権について歴史的に解明しながら「憲法9条をどんなに拡大解釈しても集団的自衛権行使は認められない。法律上の限界を超えてしまっている」と述べ、「安保法制がいかに憲法違反であるかをよく考えて、次の投票行動につなげていってほしい」と訴えました。

 高校生平和大使1万人署名活動実行委員会から3人の高校生が参加。第19代の高校生平和大使として国連欧州本部へ署名を届けた、長崎東高校2年の安野伊万里さんは、「私たちの活動を応援すると言いながら、核兵器禁止条約の締結に向けた交渉開始には棄権するという日本政府の対応にとても矛盾を感じた。これからは、日本政府への働きかけも重要だと感じている」と発言しました。

 日本共産党の河野龍二、堤理志両町議も参加しました。