「しんぶん赤旗」2016/9/3
長崎新幹線建設中止を
民主県政つくる会 県に申し入れ

 民主長崎県政をつくる会は1日、事業費5000億円と巨額な費用がかかるにもかかわらず、20数分の時間短縮効果しかない九州新幹線長崎ルート(長崎新幹線)の建設中止を求め長崎県に申し入れました。
 「長崎新幹線」は、当初予定されていた軌間可変電車「フリーゲージトレイン」(FGT)の開発に支障が出て、関係機関の協議により2022年開業に間に合わせるために「リーレー方式」という乗り継ぎ方式を採用し、開業を目指しています。

 民主長崎県政をつくる会の新木幸次事務局長ら8人は「FGTに問題があったら、それが解決してから進めるのが普通ではないか。リレー方式はFGTより効率が悪いのに、それを採用して事業を進めようとするのは納得できない」「新幹線が必要だという県民の声を聞いたことがない。1分短縮に200億円かける価値があるのか。私たちの税金、納得できるようにしてほしい」と本事業の一旦停止と、将来的な中止・撤退を強く求めました。

 対応した長崎県新幹線・総合交通対策課の兼武寛参事は「沿線自治体も新幹線開業に向けて街づくりを進めている。待ってはいられない。地域の利益のためには早期に開業させることが必要」だと答えました。

 申し入れには、日本共産党の堀江ひとみ県議が参加しました。