「しんぶん赤旗」2016/08/11
防災訓練へのオスプレイ参加やめよ
佐世保市の平和団体、市に要請

  原水爆禁止佐世保協議会と佐世保市平和委員会は8日、佐世保市総合防災訓練で検討されている米軍の新型輸送機オスプレイの参加中止を佐世保市に申し入れました。

 佐世保原水協の山下千秋理事長ら4人が市役所を訪問し「欠陥機ともいわれるオスプレイを市民の命と財産を守るための災害防災訓練に参加させることは(むしろ)危険を増大させる」「防災訓練の場を使いオスプレイの安全性をアピール」し「沖縄・高江でのヘリパッド建設や佐賀空港へのオスプレイ配備への激しい抗議に苦労している政府への手助け」をするようなことは容認できないとし、オスプレイの参加に強く抗議し、その中止を求めました。

 応対した山口智久副市長は、防衛省の資料に基づきオスプレイは安全とし「災害時に使えるものは使うべき」と答えました。

 山下理事長はオスプレイの度重なる事故について「米軍は原因を公表していない」「防衛省が安全性を独自に確認した」と言っているだけであり、政府は、少なくとも米軍自身の見解を求めて市に説明すべきとし、「市も努力をしていきたい」との回答を引き出しました。