「しんぶん赤旗」2016/02/03
「白紙撤回せず」に抗議
長崎市保育所民間移譲 保護者ら70人
 長崎市が進める香焼保育所(同市香焼町)の民間移譲の問題で1日、市は保護者らの移譲の白紙撤回を求める陳情に対する回答を香焼町で行いました。約70人が集まり、市の「白紙撤回はしない」との一方的な態度に抗議しました。

 陳情は、同保育所の「保護者会」とOBらでつくる「すこやかな子どもの育ちを考える会」(山下優子会長)が共同で、民間移譲の白紙撤回を求める1942人分の署名とともに1月15日に長崎市に提出していたもの。今回、追加で寄せられた459人分を提出し、合計2401人分の署名が手渡されました。

 市子ども部長らが「白紙撤回はしない」と回答。保護者らは「誰一人納得していないのに、決定されたことに疑問を感じる」とのべ、2月議会で民間移譲推進の条例を上程する方針を変えない市の態度に抗議しました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議、中西敦信、大石史生両市議も参加。大石市議は、横浜市の公立保育所の民営化が最高裁判決で違法であると認めた事例を紹介。「法律違反の条例を本当に提出できるのか」と詰め寄りました。

 保護者らは、地域の人も交えた田上富久市長との面談を要請。市は「議会前に会えるよう調整する」と答えました。