「しんぶん赤旗」2015/11/19
土地収用委暴言に抗議
長崎・石木ダム「地権者の声聞け」
 長崎県と佐世保市が川棚町に計画する石木ダムの建設に伴う土地の収用について審理する県収用委員会が18日、長崎市で開かれました。ダムに反対する地権者と支援者らが阻止行動をしました。

 土地収用をめぐっては、県収用委員会の委員が10月19日に、石木ダムにつながる付け替え道路の現場入り口で、地権者が抗議を続けていることに対し、「阻止されたらどんどんブルドーザーを突っ込んで、業者を入れさせないと」「機動隊を入れるかどちらか」などと話したと、地元紙(「長崎新聞」10月20日付)で報じられました。委員は10月24日に任期満了しましたが、公正・中立の立場の委員の暴言に、地権者らは怒りを持って抗議行動に臨みました。

 今回の県収用委員会は、審理の傍聴人を報道関係者のみに制限。公開が原則であるはずの収用委員会の対応に、抗議活動の参加者らは「これが公正・中立の態度か」と声を上げました。収用委員会が開かれる中、「収用委員会は解散せよ」と抗議し、会場受付で県職員と交渉。「関係者以外は退出を」と言い続ける県に、「地権者の声を聞け」と反論しました。