「しんぶん赤旗」2015/11/04
石木ダム 強制収用手続き停止を
党長崎県委が申し入れ
 日本共産党長崎県委員会は2日、県に対し、県と佐世保市が川棚町に建設を計画している石木ダムについて強制収用手続きの停止などを申し入れました。

 堀江ひとみ県議、山下千秋・佐世保市議、久保田和恵・川棚町議、原口敏彦・参院選長崎選挙区予定候補の4人は、@反対地権者から国に提出されている不服審査請求の結論が出るまで、強制収用手続きを一旦停止し、取付道路工事を一旦中止することA石木ダム治水再評価を行った県公共事業評価監視委員会に石木ダム事業の利水再評価を求めること―の2点を要求しました。

 県河川課の川内俊英課長と浦瀬俊郎企画監が応対。県は「そもそも県が管理する土地。中止は考えていない」「利水については、佐世保市が判断するため、県としては回答できない」と回答。堀江県議は「国が事業認定したから聞く耳を持たないのか」とただしましたが、県は国の事業認定を盾に「(強制収用の)手続きも工事も進める」と強弁しました。

 堀江県議は、10月29日に社民党県連が強制収用に反対する申し入れを行ったのに対し、里見晋副知事が応対したことについて、「共産党に副知事が対応しないのはなぜか」と問いただしました。県が「社民党は条件付きで賛成しており、共産党は事業の中止を求めているため、誰が回答しても同じ」と答えると、堀江県議は「長崎県政は反対の声を聞かないのか。その対応は許されない。共産党の要求は県民の声であり、国民の声でもある」と強く抗議しました。