「しんぶん赤旗」2015/10/22
ジュゴンの折り紙にメッセージ
基地反対 長崎から沖縄に連帯
青年が行動 U40+
 「沖縄の現状にだまっとられん」と、長崎の青年らの沖縄連帯の行動が広がっています。40歳未満の青年らが中心になってつくる、ながさき平和委員会U40+(アンダーフォーティプラス)の「ジュゴンアクション」です。(長崎県・村ア利幸)

 17日に長崎市の中心街で行われた「ジュゴンアクション」には9人が参加しました。昨年8月28日の1回目の行動から、今回で13回目となります。哺乳動物・ジュゴンの折り紙に、メッセージを書いてもらい、それぞれの平和の願いを届けます。

街頭アピール
 沖縄ソングが流れる中、参加者はジュゴンのお面を被って「辺野古に基地を造らせない活動をやっています」とアピール。

 ジュゴンの折り方を教えながら対話すると、子連れの家族も多く集まり、「ジュゴン折らせて」と気軽に近寄ってきます。メッセージを寄せた長崎市の女性(52)は「日本国民の考えに充分に耳を傾けない政府の姿勢に疑問を感じます」と話しました。

 「辺野古の海を大切に」「海をそのままで」「きちをなくして」など、メッセージでいっぱいになったボードは、毎回、沖縄に支援に行く人が持っていきます。

 沖縄の現状を伝える看板も毎回設置し、何をやっているかすぐに分かるようにしています。同時併設された「辺野古新基地建設工事の中止と普天間基地の無条件撤去を求める請願」署名にも、市民と対話して協力を求めています。

知ってほしい
 U40+のメンバーは約20人。友人・知人にも呼びかけ合って、毎回違った顔ぶれが来ます。メインは20代、30代。メンバーの緒方勝也さん(32)は「沖縄は反対反対と声を上げているのに、政府はそれを無視して工事を進めようとしている。こんなんでいいのか。安保法制もそうだが、国民の思いが無視されていて許せない」と語り、今後の運動については「粘り強い運動ですから、ずっと続けていくことが大事」とのべました。

 U40+には、代表者がいません。取材応対などの窓口を務める五嶋実希子さん(29)は「年代が低いメンバーで、気軽にやっていこうというスタンスです」と話します。「沖縄の問題は、詳しく知らない人が多いので、糸口が必要ですね。こうやって、地道に辺野古のことを知らせていくのが大事です。沖縄にメッセージの寄せられたボードを持って行ったとき、とても喜ばれたと聞きます。運動を励ます意味でも大事だと思います」と語りました。