「しんぶん赤旗」2015/10/09
縦横無尽に舞う
長崎くんち
 秋の伝統行事・長崎くんちが前日(まえび)の7日早朝より長崎市で始まりました。

 青龍(あおじゃ)と白龍(しろじゃ)が宝珠(ほうじゅ)を追って空を舞う諏訪町の龍踊(じゃおどり)は、1886年から始まりました。今年も青龍、白龍、子龍、孫龍が登場し、舞台の上を縦横無尽に駆け回りました。

 国指定重要無形民俗文化財の「奉納踊り」は、▽新橋町の「本踊・阿蘭陀(おらんだ)万歳」▽諏訪町の「龍踊」▽新大工町の「詩舞(しぶ)・曳壇尻(ひきだんじり)」▽金屋町の「本踊」▽榎津町の「川船」▽西古川町の「櫓(やぐら)太鼓・本踊」▽賑町の「大漁万祝(まいいわい)恵美須船」―の七つの踊り町が今年は披露。それぞれの奉納踊りの前には、各踊り町の傘鉾(かさぼこ)が登場し、美しい円を描いて舞っていました。

 後日(あとび)である9日まで、街は祭りの雰囲気でにぎわいます。