「しんぶん赤旗」2015/10/08
被爆地域拡大意見書は否決
長崎・堀江県議賛成
 長崎県議会で6日、原爆被爆地域の拡大を国に要望することを求める意見書を自民・公明党などが反対多数で否決しました。日本共産党の堀江ひとみ県議が賛成討論しました。

 被爆地域について国は爆心地から12キロ以内を健康診断特例区域とする一方、「放射線被害はない」と断定し、被爆体験による精神的影響が認められる場合のみ、医療費を支給する「被爆体験者精神医療受給者証」を交付しています。がんは対象外とし、県外居住者、原爆投下当時、胎児であった「被爆体験者」は対象外にするなど、原爆被害の実態にそぐわないものです。

 堀江県議は「被爆体験者」が被爆した際の状況を紹介し、「爆心地から12キロ以内の『被爆体験者』が『わたしたちも被爆者です。生きているうちに被爆者として認めてほしい』と長年にわたって訴えている。その切実な思いを受け止めてほしい」とのべ、「被爆県として中村法道知事の姿勢が問われている」とただしました。