「しんぶん赤旗」2015/10/07
国は和解勧告検討を
弁護団・諫早開門めぐり交渉
 諫早湾干拓事業潮受け堤防排水門(長崎県諫早市)の開門をめぐって「よみがえれ!有明訴訟」原告・弁護団は5日、農林水産省幹部と長崎市で交渉しました。

 同日、福岡高裁から、開門に関する協議を国と弁護団に求める和解勧告が出され、馬奈木昭雄弁護団長らは、和解勧告文を農水省に見せ、国として協議の場に出るように要請。しかし、農水省側は「国としては、従来の姿勢と変わらない」として、協議に応じない姿勢を示したため、弁護団から厳しく批判されました。弁護団は、国が和解勧告をしっかり検討し、改めて意見交換の場を持つことを要請。農水省側は、了解しました。

 堤防閉め切りが原因とみられる深刻な漁業被害に苦しむ漁民らは、クラゲ漁でかろうじて生活している窮状を語り、国の態度を改めてほしいと訴えました。