「しんぶん赤旗2015/08/01
施設の安全性検証
 病原体実験計画 シンポ開く
 
  長崎大学が最高度に危険な病原体の実験施設(BSL-4施設)を計画している問題で、7月26日、シンポジウム「長崎市民を脅かすBSL-4施設の危険性を考える」(主催、長崎大学バイオハザード予防研究会)が26日に長崎市内で開催されました。

 基調報告で勝俣隆代表(長崎大学教育学部)は、常時ウイルスを含んだ空気を排出せざるをえないBSL-4施設の構造的危険性と住民軽視の大学当局の姿勢を批判しました。
 バイオハザード予防市民センター代表の新井秀雄氏は、「バイオ時代の感染症」と題する講演で、「現代の感染症は、病原体を取り扱う施設が最大の感染源となりうる。BSL-4は病原体の実験施設であって、感染症が入ってくるのを止める施設でも、治療・予防施設でもない」と国際感染症は検疫で食い止めることが重要と述べました。

 質疑応答では、「多くのBSL-4は都市型と言われているが、どう考えるのか」「検疫の現場を詳しく知りたい」など出され、講演者が丁寧に回答しました。