「しんぶん赤旗」2015/07/15
被爆地域指定拡大を
研究者・市民が意見交換会
 長崎被爆地域拡大協議会(峰松巳会長)は12日、被爆70年に抜本的な被爆地域指定を拡大することをめざし、「市民と研究者の第5回意見交換会」を長崎市で開きました。

 約70人が参加。被爆体験者の3人が「私は被爆者手帳を持たない被爆者です」(伊王島の80代男性)と訴え。「原爆を落としたアメリカを憎みたい。戦争はもうしないでほしい」(深堀の80代女性)と話しました。

 長崎民医連医師の菅政和氏、県保険医協会会長の本田孝也氏、長崎総合科学大学名誉教授の大矢正人氏、長崎大学環境科学部教授の高辻俊宏氏が発言。長崎総合科学大学の大学生2人が「長崎原爆きのこ雲撮影機の飛行ルート解析」と題して、研究成果を発表しました。学生が発言するのは初めてです。

 質疑では、「被爆地域は、南北・東西に12キロでないと納得いかない」「同じ法律の中、同じ日本の中で生きているのか」などの意見が出されました。