「しんぶん赤旗」2015/05/01
子どもの貧困問題を考える
長崎市で学習会
 長崎県地域・自治体研究所は4月29日、「子どもの貧困問題を考える」と題した学習会を長崎市で開き、約30人が参加しました。

 長崎大学教育学部の小西祐馬准教授が講演。子どもの貧困は、30年増加を続けており、世界的に見て日本は子どもの貧困率が高いグループにあるとのべ、「『生活が苦しい』という実感が伴い、若い親、一人親、低学歴の親の世帯が貧困率が高い」と話しました。

 さまざまな問題に対して、「経済的困難を中心に据えて考えるべきです」と語り、子どもの貧困対策の推進に関する法律は、教育の支援に力を入れているものの、予算措置はほとんどなく、数値目標もないため、「ポーズだけの法律ではないのか」と批判しました。「貧困とはお金がないこと」と指摘し、「お金がかからない社会にしていくことが大事」と話しました。

 講演後の討論では、「子どもの貧困を解決させるための運動・ネットワークづくりが必要」などの意見が出されました。