「しんぶん赤旗 日曜版」2015/04/12
共産党に期待 諫早開門へがんばってくれる
長崎県瑞穂漁業協同組合代表理事
組合長・元雲仙市議会議長
 石田 徳春さん
 18年前、諫早湾で漁船の上から“ギロチン”が海を閉め切るのを見ました。県は“漁獲減は2割程度”だと説明していました。当時は高級なタイラギやアサリもとれ、十分やっていけると思いました。反対していた瑞穂漁協も最後は、“防災干拓事業だから”ということで苦渋の選択をせざるをえませんでした。

 しかし甘かった。閉め切り後、海は変わりました。船のスクリューでヘドロが舞い上がって異臭を放つ。雨期には赤潮がでて、夏は海水が貧酸素になって魚がいなくなる。それの繰り返しです。

 閉め切り後、タイラギはまったくとれず、今年はアサリも収穫ゼロに。閉め切り前105人いた正組合員は30人ほどに。組合を維持できる定数(20人)ぎりぎりです。2010年、組合は全員協議会を開き、全員一致で開門賛成にかじを切りました。しかし県も雲仙市議会も反対。私は当時市議会議長で板ばさみに苦しみました。

 それでも10年、開門を命じた福岡高裁判決が確定し、光が見えた気がしたのに、国はいまだに開門しません。司法の判決を国が守らないというのはどう考えてもおかしか。われわれも法律を守らんでええんかね。

 開門を求める運動で、日本共産党の堀江ひとみ県議たちとつながりができました。共産党は一生懸命、開門に頑張ってくれる。「それなら」と応援しているんです。

 共産党の皆さんは、信念を持っておられる。今、自民党はどんなこともできると思っているだろうが、偏った政治になってはいけない。私も、少しでも応援したいんです。