「しんぶん赤旗」2015/03/21
密集地に危険ウイルス施設
長崎大に公開質問状 市民の会
 エボラ出血熱などの危険なウイルスを持ち込んで実験する「BSL―4(バイオセーフティーレベル4)」施設を長崎大学が長崎市内の住宅密集地・坂本地区に建設を計画している問題で、計画に反対している「くらしと地域を考える長崎市民の会」(吉田省三代表委員)は17日、長崎大学の片峰茂学長にあて、公開質問状を申し入れました。

 公開質問状は、@人口密集地に造る立地の問題A市民の不安に応える姿勢をBウイルス研究とBSL―4のあり方について―の3分野25項目からなっており、5月末までの回答を求めたものです。

 同日、「市民の会」は市政記者室で記者会見し、危惧は危惧にすぎないと分かるまで問題を出し合う必要性を強調。研究そのものを否定するものではなく、市民の理解を得ることが大前提として、不安を払しょくする回答を求めました。

 申し入れでは、有識者会議を公開し、秘密裏に計画が進まないように指摘しました。