日本の軍事予算学ぶ
平和委と新婦人が共同学習会開く
 ながさき平和委員会と新日本婦人の会・長崎支部は21日、「日本の軍事予算について」の共同学習会を長崎市で開きました。昨年の母親大会の分科会から「定期的に学習会を開き、運動の力にしよう」と続けられているものです。

 ながさき平和委員会の冨塚明事務局長(長崎大学准教授)が講演。冨塚氏は、今年約5兆円の防衛関係費が予算として計上されていることにふれ、「防衛関係費で人件費などを除いて使えるのは、約1兆円にすぎず、予算総額を何とか増やしたい思惑がある」と指摘。「防衛関係費の3分の1はツケ払いの現状で、後年度負担と呼ばれる将来まで縛る借金で賄っている。本来、見えない後年度負担の支払い分などの予算も計算に入れれば、防衛関係費は約6兆4000億円の予算として認識すべきです」と話しました。

 参加者からは「戦争する準備を着々と進めているようなもの」「軍事に使うお金を福祉やくらしに回したら、どんなにいいか」などの意見が出されました。