「しんぶん赤旗」2015/02/19
石木ダム収用へ緊迫
長崎・共産党、県に中止要求
 日本共産党長崎県委員会は18日、県と佐世保市が川棚町に計画している石木ダム建設について、強制収用につながる手続きをしないことと計画の撤回を求め、中村法道知事にあてて要望しました。

 石木ダムは、地権者13世帯約60人は約50年間、反対を貫いています。しかし、県が申請した地権者4世帯の農地の収用裁決を審議している県収用委員会の第2回公開審理が17日に結審するなど、強制収用に向けた手続きを進めており、緊迫した事態となっています。

 堀江ひとみ県議、山下千秋・佐世保市議、久保田和恵・川棚町議が出席。山下氏は「住民には、住み続けたふるさとを命がけで守りたいという確固とした思いがある。このまま行き着けば、強制収用を行う野蛮な行政への批判が集中する。それに耐えられる覚悟があるのか」と語りました。

 堀江県議は「50年間反対しており、今後、合意が得られるとは思えない。どこかで方向転換をしなければならない」と話しました。

 久保田氏は「町民の多くが『強制収用するべきでない』『ダムの必要性を見直してほしい』との声を上げている」と地元から訴えました。

 河川課担当は「県知事に伝えます」とのべました。