「しんぶん赤旗」2015/02/05
エボラ出血熱ウイルスなど実験
住宅密集地に危険な施設
長崎市・建設反対の住民ら集会
 エボラ出血熱などの危険なウイルスを持ち込んで実験する「BSL―4(バイオセーフティーレベル4)」施設を長崎大学が長崎市内の住宅密集地・坂本地区に建設を計画している問題で、計画に反対している「くらしと地域を考える長崎市民の会」(吉田省三代表委員)が1月31日、報告集会を長崎市で開きました。

 県議会への請願で紹介議員となった日本共産党の堀江ひとみ県議は「住民の合意が必須というのは、厚生労働省の見解。安全ではないから住民は反対している」と話しました。

 「BSL―4に反対する周辺住民の会」の清水秀記さんは「もし何かあれば、子や孫が住めなくなる」との地元の声を紹介しました。

 「長崎大学バイオハザード予防研究会」の勝俣隆代表は「外国で事故は起きていないと大学側は主張しているが、実際に外国で事故が起きている現状がある」と指摘。「県民・市民の健康や安全をまず考えるべきだ」と強調しました。

 「市民の会」では、もっと広く市民に知らせるため、署名行動を強化するなどの方針が出されました。

 中西あつのぶ党長崎市議候補も参加しました。