「しんぶん赤旗」2015/01/20
石木ダム反対憲法守れ
長崎・実行委が集会開く
 石木ダムに反対する地権者や支援者の5団体がつくる「今こそ考えよう石木ダム」実行委員会は18日、「今こそ考えよう石木ダムと強制収用〜未来を決めるのは私たち」と題した集会を佐世保市で開き、500人を超える参加がありました。

 石木ダムは、長崎県と佐世保市が川棚(かわたな)町・石木川に建設を計画しているもので、県は13世帯約60人が暮らす家屋と土地の強制収用をも辞さない構えです。

 集会で、石木ダム対策弁護団の馬奈木昭雄弁護団長は、「石木ダムは地権者だけの問題ではない。長崎県民の税金で、(くらしや生活にかかわる予算など)もっと使うべきところがある」と話しました。

 地権者の一人、石丸勇さん(65)は「石木ダムは究極の自然破壊」とダムの不要を強調。「強制収用することは、憲法13条(幸福追求権)に反している」とのべ、石木ダム建設予定地・川原(こうばる)が、かつて日本海軍から強制収用を受けた土地であると紹介し、「公共の福祉の名のもとで強制収用が今、行われれば、(現行憲法は)明治時代の憲法と同じことになる」と訴えました。

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員ら国会議員4氏の連名でメッセージが寄せられました。

 集会後、ダム反対を訴え、市内・四ケ町アーケードをパレードしました。