「しんぶん赤旗」2015/01/15
秘密保護法は国民主権侵す
長崎・学習会
 ながさき平和委員会と新日本婦人の会・長崎支部は10日、秘密保護法の学習会を長崎市で開きました。昨年の母親大会の分科会から「定期的に学習会を開こう」と今回、2回目の取り組みです。

 ながさき平和委員会の冨塚明事務局長(長崎大学准教授)が講演。「秘密とは『情報』のことで、国民主権にかかわる問題。官僚が秘密をつくり、隠す」とのべ、国家秘密をめぐっての情報漏えいでの起訴は2件のみで、秘密保護法がなくても困らない現状を指摘しました。米国と違い、日本の秘密保護法には、チェック機能がないことと、密告を奨励する問題点があると強調。日本刑法学会元理事長の村井邦敏氏(一橋大学名誉教授)の「憲法9条の下では、軍事活動は否定されており、軍事を秘密にすること自体が憲法違反」との言葉を紹介しました。