「しんぶん赤旗」2015/01/14
測量強行住民が阻止
長崎・石木ダム「土地売らない」
 長崎県と佐世保市が川棚(かわたな)町・石木(いしき)川に計画している石木ダム建設をめぐり、県は13日、測量・調査を行おうとしましたが、住民・支援者らの反対行動によって阻止されました。

 今回県は、4世帯の家屋・土地と1世帯の土地の測量・調査を予定。反対地権者の一人、岩下和雄さん(67)は「不要なダムには反対を貫いている。住民一丸となって阻止する」と語り、約50人で「団結小屋」周辺に陣取り、県職員が来るのを待ち構えました。

 県側は約30人で訪れ、「調査させてください」と交渉。岩下さんは「強制する姿勢は間違っている。まずは話し合いから。中村知事を呼んできてほしい」と話し、県が「強制ではない」とのべると、「知事は一度しか話し合っていない。私たちはまだ、(ダム建設に)同意していない。強制ではないのか」と憤りました。地権者らは「何回来ても一緒。(土地は)絶対に売らない。来るだけ税金のムダだ」と声を上げ、県の姿勢を非難しました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議も反対行動に参加。「地権者らは協力できないと言っている。知事にそう伝えるべきです。県民一人ひとりを大事にする姿勢ではない」と中村知事を批判しました。