「しんぶん赤旗」2014/11/21
被爆地域拡大へ意見交換
長崎市・研究者と市民
 長崎被爆地域拡大協議会は15日、被爆地域拡大に向けた研究者と市民との「第4回意見交換会」を長崎市で開き、約80人が参加しました。

 健友会上戸町病院の菅政和医師、長崎民医連の松延栄治氏、長崎県保険医協会の本田孝也会長、長崎総合科学大学の大矢正人名誉教授、長崎大学環境科学部の高辻俊宏教授の5人がそれぞれの分野で発言しました。

 松延氏は、被爆証言調査を基にした被爆急性症状と降雨・降灰の状況を説明。「急性症状の発症について『被爆体験者』と非被爆者では明らかな差があります。雨・すすや灰などを被った場合では、さらに発症が増えると考えられ、降雨・降灰の地域は風下地域を中心に広範囲に及んでいる」と話しました。

 本田氏は「長崎の爆心地の風上側(三重、野母半島、茂木)への放射性降下物の実証」と題し、動画を使って、長崎原爆の雲の動きを再現しました。