「しんぶん赤旗」2014/11/17
被爆地域拡大求める
長崎市に体験者が実相証言
 長崎被爆地域拡大協議会(峰松巳会長)の10人は14日、被爆地域拡大にかかわる四つの要求と13項目の質問を田上富久長崎市長にあて、申し入れました。

 申し入れは、▽「被爆体験者」は被爆者であり、被爆者健康手帳を速やかに交付する▽長崎市が設置した長崎市原子爆弾放射線影響研究会で被爆又Nにむけ被爆地域拡大につながる研究成果が得られるよう働きかける―などを要求しました。

 市原爆被爆対策部が応対。同協議会の「被爆体験者」は、原爆の爆発を「太陽が爆発した」と表現し、「雲の中から化け物が出てくるようだった」と語り、爆風で吹き飛ばされた経験や、飲み水や野菜に放射能があったと感じた体験を被爆証言として話しました。峰氏は来年被爆又Nを迎え、被爆者に時間がないことを訴え、「被爆者の実態に即して判定しなければならない」とのべ、要求実現と質問項目への回答を迫りました。市は「文書で回答する」とのべました。