「しんぶん赤旗」日曜版・少年少女2014/11/16
うんとこどっこい 大きなおイモ
イモ掘り体験
 うんとこしょ、どっこいしょ。長崎市に住む、3歳から7歳の子どもたちがイモ掘り体験をしました。ここは長崎県諫早市多良見町にある畑です。新日本婦人の会・長崎支部の催しで、8世帯が参加しました。

 軍手をはめた両手で一生懸命、つるを引っ張ります。シャベルを持つ手に力を込め、みんな夢中です。イモを傷つけないように、慎重に掘り起こしています。

 イモと一緒に畑から出てくるのは、ミミズやイモムシ。「これは何?」。しょうたろう君(5)は、正体不明の虫を手にしています。小学生のお兄さんは「何かなあ?」と首をかしげました。「カブトムシの幼虫」とお父さんが教えてくれました。みんな、イモ掘りそっちのけで、虫探しに夢中になりました。

 昼食休憩。この日は風が強く、肌寒い一日でした。お弁当を食べ、熱々のとん汁で体を温めます。

 近くの川で、川遊びもしました。けんけんぱっぱ、と陸地を見つけては、飛び移ります。滑らないように、先へ先へと進んでいきます。そばで、お父さんがちゃんと見ています。

 「おイモが焼けたよ〜」の声。みんなは畑に戻り、取りたての焼き芋を食べました。

 みんな、服も靴も泥だらけ。でも、お母さんもお父さんも笑っています。普段は経験できない特別なことを学び、大満足。

 「しばらくはおイモ料理ばっかりね」。お母さんが一言。でも、不平を言う子はいません。だって、苦労して、自分の手で収穫したおイモなのですから。それぞれの家族が、サツマイモをたくさん持って帰りました。
(長崎県記者・村ア利幸)