「しんぶん赤旗」2014/11/01
過去と未来に責任ある選択を
長崎・大村九条の会
 長崎県の大村九条の会は26日、発足から10周年を記念した講演会を大村市で開き、約60人が参加しました。

 日本福祉大学教授の前原清隆氏が「憲法改正と私たちの責任」と題して講演。前原氏は「自民党の『日本国憲法改正草案』は、名前は『憲法改正草案』だが、実態は『新憲法草案』だ」と説明し、自民党の改憲は、平和主義、国民主権、基本的人権の日本国憲法の三つの基本原理を変更するものと批判しました。

 前原氏は「解釈改憲は、正式な憲法改正手続きに基づくことさえなく、日本国憲法の平和憲法としてのアイデンティティそのものを変更する」と指摘。「憲法改正問題に向き合う際、『過去と未来に対する責任』の観点から考えるべきです。過去・未来に対する私たちの責任の自覚のもとに選択されなければならない」と強調しました。