「しんぶん赤旗」2014/10/24
“地元合意必要”と文科省
「長崎大ウイルス研究施設」交渉で回答
 日本共産党長崎県委員会の堀江ひとみ県議は22日、長崎大学が長崎市の中心部に建設を計画している最高度危険ウイルス研究施設の問題などで、政府交渉のやり取りで明らかになった事実を記者会見で発表しました。

 施設は、BSL―4(バイオセーフティレベル4)と呼ばれ、「エボラ出血熱」などを引き起こすウイルスを取り扱います。

 8日の交渉で、文部科学省の担当者が「地元との形になった合意形成がないと設置のゴーサインは出せない」と回答したと、堀江県議は話し、「合意形成の方法として、県や長崎市、市議会との協定が必要」と話したことを伝えました。堀江県議は、県民運動を後押しする回答だとして、「市民団体と連携しながら、運動をさらに強めていきたい」と話しました。

 施設建設について、党県委員会は「研究そのものについては否定しないが、住宅密集地での施設建設は地元の理解が得られないため、反対する」との立場を示しています。