「しんぶん赤旗」2014/10/13
大村市議補選で空白克服
党派超え「共産党の議席要る」
 5日に投票された長崎県大村市議補選(定数2、立候補5人)で、日本共産党の宮田真美氏(41)=新=が2位で当選し、党の議席空白を克服しました。宮田氏は、1万1840票(得票率29・57%)獲得、1位とは13票差でした。

 宮田氏のこの得票は、昨年の参院選の比例得票数2145票(得票率5・55%)の約5・5倍にあたります。前回市議選の6・2倍です。

 宮田氏は「安倍政権の暴走と正面から対決し、ストップをかける議席」「市民の願いを届け実現する議席を」と大きく押し出し、全県の支援で700回を超える声の宣伝と12万枚(有権者の1・6倍)を超えるビラで市民に広げました。集団的自衛権行使容認反対や消費税10%増税反対を掲げ、県内で2番目に高い国保税引き下げや中学校給食の早期実施、中学校まで子ども医療費無料化などを訴えました。

 こうした中で、「はっきりものを言う議員が議会に1人は必要」「私は自民党だが、共産党の議席はいる」などの声が党派を超えて広がりました。また、唯一の女性候補として、「女性の声を議会に」との訴えも市民の共感を広げました。

 宮田氏の選対は「事務所に何本も電話がかかり、事務所に訪問してくる人も多かった。党員の友達がその友達に訴え、こちらで把握していないところで票が広がった。候補者の中でただ一人、政策を訴える姿に共感があったのではないか。今回の選挙で、共産党アレルギーというのはなかった」と有権者の変化を語りました。

 宮田氏は、「選挙中、街頭宣伝を中心に頑張ったが、政策を聞いてくれる人が目に見えて多く、反応が良かった」と話し、「消費税も集団的自衛権も市民のくらしにかかわる大きな問題。選挙中、多くの人が、不安の声を訴えていました。安倍政権の暴走を食い止めるため、市民の声を代弁して議会へ届け、活動していきたい」と決意をのべました。