「しんぶん赤旗」2014/10/02
「命の水がめ」安全求め宣伝
長崎市民の会
 労組・民主団体などでつくる「くらしと地域を考える長崎市民の会」(吉田省三代表委員)は1日、神浦(こうのうら)ダムの上流の汚染物質除去を求める宣伝を長崎市で行いました。

 神浦ダムは、長崎市民の水道水の約4割をまかなっている「命の水がめ」です。そのダムの上流の三方山(さんぽうざん)に産業廃棄物処分場があり、環境基準を超える「総水銀」が40年間たれ流されてきました。

 昨年5月22日、市民運動によって設置された「三方山水源環境保全委員会」が、@総水銀の環境基準オーバーの原因と思われる二つの埋め立て区域を掘って除去するA現在、稼働している水銀浄化施設(パイロットプラント)の処理水量を増やすB最終処分場跡地は水源涵養林(かんようりん)として整備する―など、改善の方針を具体的に提案。市がそれを受け入れたため、「市民の会」は「市民の声が大きくなり、市長や議会に届けば、水質改善の道が前進する」としています。

 参加者は「もし、水源が汚染されれば、大変なことになる。長崎市が安全・安心の街をめざすなら、真っ先にすることは、市民の飲み水の安全確保ではないか」と訴え、ビラを配布しました。