「しんぶん赤旗」2014/09/25
カジノは富搾り取る
地域・自治体研究所 誘致問題で講演会
 住民、研究者、議員、自治体職員の協同によりつくる長崎県地域・自治体研究所は23日、「カジノ(IR)誘致問題を考える」と題した講演会を長崎市で開き、約30人が参加しました。

 民主長崎県政をつくる会事務局長の新木幸次氏が講演。カジノ誘致をもくろむ各自治体は、マイナスの経済効果についてまったくのべていないと批判し、「ギャンブル産業は富の創造ではなく、富の移動にすぎない。既存の富を搾り取るビジネス」と指摘しました。さらに、原発の「安全神話」とカジノの「経済振興神話」は共通する性質があるとのべ、大飯原発差し止めを命じた福井地裁判決のいくつかの文章を読み上げました。

 講演後の質疑では、「カジノ誘致の結果、暴力団の関与が問題になる」「カジノと佐世保の軍事基地との関係により、治安が悪くなるのでは」「独自の観光資源がなかったマカオ、シンガポールの事例は日本に当てはまらない」などの意見が出されました。