「しんぶん赤旗」2014/08/08
被爆遺構
三菱兵器住吉トンネル工場跡を公開
 原爆の被爆遺構である長崎市住吉町の「三菱兵器住吉トンネル工場跡」の内部公開が7日より始まりました。

 戦争末期、三菱重工業長崎兵器製作所(三菱兵器)の疎開工場としてトンネルが掘られ、24時間体制で魚雷部品の製造が行われました。

 爆心地から2・3キロ地点にあり、被爆直後は、三菱兵器大橋工場や近隣にあった宿舎などからトンネル内に多くの人が避難しました。トンネルの外にいた人々は、ほとんどが死亡、もしくは全身に及ぶ火傷や重傷を負いました。内部にいた人々は、被爆直後からトンネルに避難して来る負傷者の手当を行いました。

 当時の状況を伝え、戦争や核兵器の廃絶を、との願いから、2010年3月以降、見学できるように整備してあります。6本あるトンネルのうち、現在見学できるのは、2本(1号、2号)です。

 午前8時30分〜午後6時30分、10日まで。国連軍縮週間(10月24日〜30日)にも公開されます。