「しんぶん赤旗」2014/07/30
「被爆地域拡大」早く
長崎市に協議会が申し入れ
 長崎被爆地域拡大協議会(協議会)のメンバー10人は28日、被爆地域拡大の早期実現を求めて長崎市に申し入れ、約1時間懇談しました。

 協議会が、県民医連と取り組んだ「被爆体験者証言調査」によって本来、入市被爆・救護被爆として認定されるべき「被爆体験者」が数多くいることが判明し、被爆者としての認定を求めたところ、市は「証人がいない」「死体処理は1日5人以上の基準を満たしていない」などの理由で却下しました。

 協議会は、「国が定めた基準は、今の火葬場の認識。人体は燃えにくく、1日1人燃やすのがやっとだった。納得がいかない」と抗議。市は、2010年9月に国から出された基準に基づいて調査していると回答しました。会は、被爆の実態を無視した認定基準の改善を求めました。

 協議会は、このほかに▽爆心地から12キロ以内で被爆したすべての住民に被爆者手帳をただちに交付すること▽集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回を要請することーなどを求めています。