「しんぶん赤旗」2014/07/26
石木ダム測量に抗議
長崎県の調査に地権者ら
 反対運動の中、長崎県と佐世保市が川棚(かわたな)町・石木(いしき)川に建設しようとしている石木ダムをめぐって、県は25日、雨の降る中、川棚町の建設計画地で用地測量の立ち入り調査を強行しましたが、建設に反対する地権者・支援者ら約70人によって阻止されました。

 県は、中村法道知事と地権者との集団面談(11日)から、わずか3日後の14日に「立ち入り調査実施」を一方的に通知。土地の強制収用に道を開く裁決申請(申請期限9月8日)に向けた手続きを進めようとする県に、地権者らは「利水も治水も効果のない不要なダム」として`日に抗議し、調査撤回を要求していました。

 今回の調査は、地権者のうち4世帯が所有する農地計約5000平方メートルの用地測量を予定。現地で待ち受けた地権者らは「帰れ」「二度と来るな」「強制収用は許さない」と声をあげ、阻止しました。阻止行動で現地を訪れた日本共産党の堀江ひとみ県議は「これが、中村知事の言う誠心誠意の対応か」と批判。県は「28日にも測量に来る。状況を見てから、判断したい」と話しました。

 県は、裁決申請手続きの一環である付け替え道路の工事着工を30日に予定。石木ダム建設絶対反対同盟の岩下和雄さん(67)は「30日も阻止行動を行う」と支援者らに参加を呼びかけました。

 阻止行動には、日本共産党の山下千秋佐世保市議、久保田和恵川棚町議、山ア一洋平戸市議、安江結子松浦市議も参加しました。