「しんぶん赤旗」2014/07/23
佐世保基地 揚陸艇の騒音深刻
共産党が実態調査
 米海軍佐世保基地(長崎県佐世保市)の水陸両用のエアクッション型揚陸艇(LCAC=エルキャック)による騒音被害などについて、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員らは22日、駐機場のある西海(さいかい)市で現地調査を行いました。堀江ひとみ県議、渕瀬栄子西海市議、山下千秋佐世保市議が同行しました。

 市北部のLCAC横瀬駐機場は昨年3月に運用を開始。運用・航行の事前通知がないほか、正規の航行ルートが守られない問題もあります。

 赤嶺氏らは、航行ルートに最も近い市最北端の寄船(よりふね)を視察。案内した市安全安心課の十九本(とくもと)和敏課長は、佐世保港内に浮かぶブイ(浮標)を指さしながらルートを説明しました。

 寄船在住で瀬川漁協理事の中村等さん(65)は「(LCACが通ると)飛行機のような音が響く。潮が吹き上げられ洗濯物がじわじわ(べたべた)していた」と告発。旅客船業を営む志賀武美さん(52)は「事前通知がないと(遭遇しないか)プレッシャーだ」と訴えました。

 中村さんらは「原子力空母なども通るので放射能汚染の測定も行ってほしい」と要望。赤嶺氏は「事前通知は大前提だ。米軍は夜間・早朝訓練もやりたがっている。防衛省に『みなさんの思いが当然の要求だ』と伝えたい」と語りました。