「しんぶん赤旗」2014/07/19
石木ダム調査一方的
地権者ら撤回求め集会
 長崎県と佐世保市が川棚町・石木川に建設を計画している石木ダムをめぐり、反対地権者や支援者ら約70人は17日、県庁前で抗議集会を開き、県に立ち入り調査の撤回を求めた抗議文を手渡しました。日本共産党の堀江ひとみ県議と山下千秋・佐世保市議も参加しました。

 地権者らは、中村法道知事との集団面談(11日)から3日後の14日に「収用裁決へ向けた立ち入り調査を実施する」との一方的な通知を受けました。

 石木ダム建設絶対反対同盟など6団体は県庁前で「強制収用反対」「石木の美しい自然を守れ」と声を上げました。

 県との交渉で、県側は、中村知事が面談の際、強制収用の事務手続きを行いたいと現地に「お願いした」と主張。しかし、調査について、地権者一人ひとりから「嫌だ」との回答があり、弁護団は「一方的な通告にすぎない」と批判しました。

 調査強行の姿勢を崩さない県に、同席した堀江県議は「県は抗議を受けており、協議ぐらいすべきではないか。中村知事が言う誠心誠意の対応ではない」と検討を要求。県は「知事に伝える」と抗議文を受け取りました。

 抗議文は、ダム不要の疑問に合理的な説明ができておらず、説明会で一切ふれていない収用裁決関連について説明したかのような文書を配布する県民を欺くやり方で収用裁決手続きを進める県の行動に抗議しています。