「しんぶん赤旗」2014/06/24
治水面での効果なし
石木ダム問題 地権者ら指摘
 長崎県と佐世保市が推進し、川棚(かわたな)町に建設を計画している石木ダム問題で、公開質問状を出していた地権者や弁護団に対する県側の説明会が21日、川棚町の計画予定地・川原(こうばる)公民館で開かれ、約40人が参加しました。

 前回の交渉で、地権者らは、中村法道知事との地権者全13世帯を対象とした集団面会を求めていましたが、中村知事が出席しなかったため、弁護団は「理解を得ようと思うなら、知事が直接説明しないと議論は進まない」として、改めて中村知事の出席を求めました。

 交渉では、石木ダム事業の名目の一つである川棚川の治水について議論となり、地権者側は、過去4回起きた洪水被害を例に、現状からさらに改修工事を行えば、洪水を防げるため、治水面でのダム建設理由は成り立たないと詰め寄りました。さらなる改修工事が実際上、可能であることを指摘され、県側は返答に窮し、「雨量は推定の域を出ない」と言うにとどまりました。

 日本共産党の山下千秋佐世保市議も出席しました。