「しんぶん赤旗」2014/06/15
およそ自衛と言えぬ
長与町議会が意見書
 長崎県長与町議会は13日に開かれた最終本会議で、「集団的自衛権行使容認に反対する意見書」を賛成多数で可決しました。

 「長与九条の会」が「行使容認に反対する意見書提出を求める請願」を出していたもので、請願採択後、意見書を可決しました。意見書では、集団的自衛権行使容認は「憲法上の歯止めを外すもの」として、解釈改憲を立憲主義の否定と指摘しています。

 日本共産党の堤理志町議が賛成討論に立ち、「集団的自衛権は『自衛』の名は付いているが、自分の国が武力攻撃を受けていないのに、外国に加えられた武力攻撃を阻止する権利とされ、およそ自衛とは言えない」と主張。集団的自衛権の事例として、アフガニスタン戦争に際し、NATO(北大西洋条約機構)諸国21カ国の犠牲者が1031人に上ったことをのべ、「後方支援ばかりなのに、これほどまでの犠牲が出たのは、日本国憲法の平和条項の歯止めがなかったから」と憲法9条の価値を強調しました。

 賛成12、反対5、棄権1の賛成多数で可決。県内の議会では初めてのことです。安倍晋三首相、衆参両議長らに送付する予定です。