「しんぶん赤旗」2014/05/10
土曜人とき
窮地でも道は切り開ける
新日本婦人の会・長崎県本部会長
佐世保市在住 真如 詠子さん(66)
 新日本婦人の会・長崎県本部の会長と佐世保支部支部長を兼任しています。明るいあっけらかんとした性格で周囲を引っ張ります。

 1948年に佐世保市瀬戸越町で生まれました。軍隊帰りの父は、米軍の臨時雇いの仕事や行商をやりましたが、明日の食べ物も困る生活でした。中学生のとき、「貧富の差で人間の価値を判断する」と社会の矛盾を感じ始めました。働きながら定時制高校に通っているとき、中学時代に仲良しだった2人から民青同盟に誘われ、活動を始めました。担任の教師から目を付けられるなどの妨害もありましたが、正しい道と信じて活動を続けました。

 「米軍基地はいらない」と強く思ったのは、車に乗った米兵2人に襲われそうになったときです。命からがら逃げ延びましたが、米兵のいる街中をしばらく歩けませんでした。

 新婦人の活動は、30代から開始。現在、若い人が先行きの見えない生活の不安などで絶望のふちに追いやられることに、国に対する怒りを憶えます。

 「どんな窮地に立たされても道は切り開ける」がモットー。趣味の音楽でときには心を休ませます。「子どもたちに平和な社会を手渡したい」と決意しています。
(長崎県・村ア利幸)