「しんぶん赤旗」2014/02/28
諫早開門へ署名訴え
国に判決履行求める
 「よみがえれ!有明海訴訟」を支援する長崎の会は27日、「佐賀地裁に公正な審理と判断を求める」署名を長崎市で呼びかけ、約1時間で署名110人分が寄せられました。

 諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門(長崎県諫早市)の開門を求める漁民原告・弁護団は、国・農水省に開門を命じる確定判決(福岡高裁2010年12月確定)を履行させるため、昨年12月24日に佐賀地裁へ国に制裁金(罰金)を科す申し立てをしました。28日まで呼びかけ、集まった署名は佐賀地裁に届けられます。

 参加者13人は、ノリの大不作などの漁業被害を報じるビラ約450枚を配布。農漁業共存を呼びかける「心を一つに、排水門の開放を!」の横断幕を掲げて署名への協力を呼びかけました。坂田輝行事務局長らは「有明海の環境を元に戻すために開門調査を求める署名を行っています。次の世代にきれいな海を残しましょう」と訴えました。

 署名した佐世保市の男性(59)は「自然保護の観点から署名しました。環境は守らなければならない」とのべ、長崎市の女性(54)は「確定判決で決まったことは守るべきです」と話しました。