「しんぶん赤旗」2014/02/24
長崎県原水協
核廃絶の声世界へ
新アピール署名3周年集会
 来年の被爆70年に向けて被爆地・長崎から核兵器廃絶の運動を高めていこうと、長崎県原水協は22日、「核兵器全面禁止のアピール署名」(新アピール署名)3周年の集いを長崎市で開き、約80人が参加しました。「署名によって国際世論と国を変えていこう」と決意を固め合いました。

 大矢正人代表理事は開会あいさつで、核兵器の非人道性を伝える必要性を強調しました。長崎原爆被災者協議会の谷口稜曄(すみてる)会長が「生きているうちに被爆者運動の発展を」と来賓あいさつしました。

 原爆症認定集団訴訟全国弁護団連絡会事務局長の宮原哲朗氏が、NPT(核兵器不拡散条約)再検討会議の意義と裁判の事例をもとに近年、注目されている核兵器の非人道性について講演。「人道性の視点で見れば、『ただちに核兵器を廃絶しなければならない』との議論が進む」と指摘し、「今の国際的な流れは、核兵器廃絶運動の努力の成果」と強調しました。「核兵器廃絶には、国際世論が必要。国内世論が国際的世論と結び付き、核保有国に圧力をかけていくしかない」と話しました。

 長崎原水協の田中弘法理事長は「署名をしっかりと集めてNPT再検討会議に持って行きたい」と2015年のNPT再検討会議ニューヨーク行動への参加を呼びかけました。

 田上富久長崎市長がメッセージを寄せました。