「しんぶん赤旗」2014/02/07
病原体実験施設
観光都市に打撃
長崎市で宣伝
 長崎大学が「病原体実験施設」の建設を人口密集地に計画している問題で、「くらしと地域を考える長崎市民の会」(吉田省三代表委員・長崎大学経済学部教授)は5日、その危険性を告発する宣伝を長崎市で行いました。

 計画は、感染すると致死性が高く治療法も確立していないエボラ出血熱ウイルスなどを国外から持ち込んで扱うBSL―4(バイオセーフティレベル4)施設を約2万人が暮らす地域にある医学部・坂本キャンパスにつくろうとしているものです。

 11人がビラ1000枚を配布。ランタンフェスティバルでにぎわう中、参加者は外国での事故・事件による外部へのウイルス漏出の事例を紹介。「今、多くの観光客が訪れているが、得体の知れないウイルスがまん延したら、観光都市・長崎は大打撃を受ける」と訴えました。

 「市民の会」は、15日午後2時から同市岡町の長崎被災協で、長崎大学バイオハザード予防研究会の勝俣隆代表(長崎大学教育学部教授)を講師に招いた学習会を予定しています。