「しんぶん赤旗」2014/01/25
土曜人とき
「自分にできること」を

石木川とダムの問題を紙芝居に
川棚町在住 いしまる・ほずみさん(31)
 長崎県と佐世保市が推進する石木ダム計画の問題点を分かりやすく解説した紙芝居を作りました。

 県が機動隊を導入して強制測量した1982年、ダム予定地の川棚町川原(こうばる)で生まれ、育ちました。計画浮上から半世紀もたつ石木ダムをめぐる地元の反対は日常の光景でした。

 2010年3月末から6月末の付け替え道路工事への抗議の座り込みに体調不良で参加できず、後ろめたさがありました。「自分には何ができるか」を考え、漫画やイラストでダム問題を訴えるフリーペーパー「こうばる通信」を発行、「できること」を始めました。

 昨年11月の石木ダム問題全国集会では紙芝居を披露。運動も盛り上がり、「行動しなければ実現しない」と確信しました。

 紙芝居とともに紹介するのは自作の漫画「ダムのツボ」。自分がモデルの「ほーちゃん」とたぬきの妖精が、佐世保市の水需要や川棚川の治水などZのテーマで、石木ダム推進側のウソや問題点を解説。冊子にして普及しています。

 服飾関係の雑誌をながめるのが趣味。「自分は自分」とマイペースがモットーです。

 「影響力のある絵描きになりたい。予備知識がゼロでも無理なく読める、ダムの『ダ』の字も出てこないダム反対本を作りたい」と意気込みます。
(長崎県・村ア利幸)