「しんぶん赤旗」日曜版・少年少女 2014/01/19
人気者は3頭のイルカ
自然の海そのまま
海きらら
 長崎県佐世保市にある西海国立公園九十九島(くじゅうくしま)水族館「海きらら」は、九十九島の海をそのまま切り取った世界が広がります。九十九島には、暗礁や藻場、砂浜、干潟などがあって、たくさんの生き物がすんでいます。水族館には、約370種の海の生き物がいます。

 太陽の光がキラキラと降り注ぐ、国内では珍しい屋外型の大水槽。トビエイやホシザメなどが優雅に泳ぎます。館長の川久保晶博(あきひろ)さんは「水の透明度が高いんです」と胸を張ります。

 九十九島の海はクラゲの宝庫です。100種類以上のクラゲが確認されています。水族館の「クラゲシンフォニードーム」は、国内最大級の大きさを誇ります。幻想的なクラゲのダンスを眺めると、つい時間を忘れます。

 「海きらら」の人気者は、元気いっぱいに泳ぐ3頭のイルカです。ハンドウイルカのニーハとナミ、ハナゴンドウのリリーは、3頭とも女の子。推定年齢7歳、体長250〜260センチメートル。

 イルカのプログラムは、毎日3回行われ、イルカの優れた身体能力や頭脳を紹介します。川久保さんは「プールが手狭な分、かえって間近でイルカを見られます」と話します。ニーハとナミはジャンピングキャッチボール。リリーはオーバーヘッドキック! ここでしか見られない技を披露します。そのたび、観客席まで水しぶきが飛んできます。水にぬれないように用意されたビニールシートに隠れながら、祥太郎(しょうたろう)くん(4)は大はしゃぎ。「ぴょんぴょんイルカさん。楽しかった」と笑顔です。

 九十九島の自然を肌で感じられる「海きらら」、一度訪ねてみませんか?
(長崎県・村ア利幸記者)

海きららホームページURL
http://www.pearlsea.jp/umikirara/