「しんぶん赤旗」2014/01/07
長崎・大村市“無意識に違反”で罰金
本紙報道で交差点改善
電光掲示板設置など市民歓迎
 本紙が昨年8月1日付「西日本リポート」で取り上げた「無意識に違反≠フ交差点」問題が解決しました。長崎県大村市の与崎交差点は、分かりにくい交通標記のために交通違反に問われるケースが続出していましたが、電光掲示板が付くなど改善され、市民から歓迎されています。(長崎県・村ア利幸)


 問題となっていた与崎交差点は、国道34号と国道37号が交わる大村―諫早の行き来には必ず通る交差点です。一昨年3月の工事で対向車線も合わせて4車線道路となりました。諫早市街に向かう本線、左折して三浦経由で諫早市に向かうもう一つの分岐点があり、第1通行帯が左折、第2通行帯が本線を直進する道です。

 以前の与崎交差点は、分岐に注意を促す看板が分かりにくく、見落として進んでしまい、車線変更禁止地帯で車線変更を行うケースが続出、無意識のうちに違反してしまう道路でした。

構造の問題告発

 通行帯違反の罰則は、普通車で罰金6000円(原付・5000円)、減点1です。本紙は、警官が物陰に隠れて違反者を取り締まるなどの不自然な取り締まりや二輪車の車線変更には危険な構造となっているなどの問題点を告発。改善を求める市民の声を紹介していました。本紙の問題提起を受けた形で、昨年12月初旬までに道路の構造に合わせた交通掲示の改善がなされました。

 改善されたのは、@「島原・諫早方面は右車線へ」の電光掲示板の設置A「進路変更禁止・進行方向別通行区分・この先約300メートル」の方向を示す矢印掲示板の設置B以前は直前しかなかった「直進」と「左折」の矢印の路面表示の大幅な延伸―の3点。市民から「これで取り締まりを受けたら、違反したドライバーが悪い」と評価されるほど、著しい改善がありました。

変更@ 変更A 変更B


おかしいと感じ

 改善を求めていた日本共産党大村市委員会の久野正義・前市議のもとには、市民から「前からおかしいと感じていた。無意味な違反が減って良かった」「違反を気にして運転しなくて済むようになった」などの歓迎の声が寄せられています。久野氏は「赤旗の記事がきっかけで問題が改善され、不自然な違反取り締まりも減った。今後も一人ひとりの市民の声を大事にしていきたい」と話しています。