「しんぶん赤旗」2013/12/29
住民らが公開質問状
石木ダム建設 利水・治水に疑問
 長崎県の石木ダムに反対している住民が27日、中村法道知事にダムの必要性をただす公開質問状を提出しました。日本共産党の堀江ひとみ県議、山下千秋佐世保市議が同席しました。

 公開質問状を出したのは、石木ダム建設絶対反対同盟や石木ダム対策弁護団など6団体。ダムの目的である佐世保市水需要予測について最大需要先の佐世保重工業の1日の水道量がわずか4年に4・88倍に急増しているなど、不自然な点が多いと指摘。治水面でも防災効果がないとして、利水・治水の両面とも石木ダムを不必要としています。

 絶対反対同盟の岩下和雄氏が河川課の川内俊英企画官に公開質問状を手渡し、来年1月6日までの回答を要求。弁護団の馬奈木昭雄代表は「知事が回答しなければ、県の主張に根拠がないことを自ら認めることになる」とのべ、強制収用もちらつかせる強行姿勢を批判しました。