「しんぶん赤旗」2013/12/06
開門反対の知事批判
県議会 堀江県議が質問
 日本共産党の堀江ひとみ長崎県議は、4日の県議会一般質問で中村法道知事の政治姿勢をただしました。

 堀江氏は、諫早湾干拓事業潮受け堤防排水門(諫早市)の開門をめぐって国が漁業被害を主張しなかったために出た長崎地裁の開門差し止め仮処分決定(11月12日)にふれ、「より問題を紛糾させるもので解決にならない」と指摘しました。知事は「仮処分決定は地元の主張が認められたもので、開門は見直すべきだ」とのべ、漁業被害は以前からあったとして「開門すれば被害が出る」と主張。干拓事業と漁業被害との因果関係をまったく認めませんでした。

 堀江氏は、開門をめぐる問題は司法では解決できないとして、中村知事に話し合うよう求めましたが、知事は意見の相違を理由に応じない姿勢を示しました。堀江氏は「農漁業が両立し、防災も成り立つ解決をめざすべきだ」とのべ、開門反対の立場に固執する中村知事を批判しました。