「しんぶん赤旗」2013/11/27
被爆地域拡大早期実現迫る
長崎市に被爆地域拡大協議会
 長崎被爆地域拡大協議会の峰松巳会長ら15人は25日、被爆地域是正拡大の早期実現を求め、長崎市原爆対策部と交渉しました。

 協議会は、市が被爆地域拡大のため、設置する「原子爆弾放射線影響研究会」の専門委員に本田孝也医師(県保険医協会会長)を選任し、本田氏の追跡調査で判明した原爆投下直後の米軍残留放射能調査の詳細なデータの検証を要求。被爆から68年以上たっても被爆者と認められない「被爆体験者」は本田氏の研究に期待を寄せており、本田氏の研究を「研究会の対象としない」とする市の判断に不満が噴出していました。

 交渉で、協議会側は被爆体験者問題の早期解決を求めると、市は「有力な新たな科学的知見が必要。あれば国に要望する」と回答。山本誠一事務局長らが「被爆体験者の求める本田氏の研究こそ、有力な知見ではないか」と詰め寄ると、市側は持ち帰り、検討・回答すると約束しました。